ドジャース入りの佐々木朗希、制球は改善でも「先発向きじゃない」?米メディアが指摘する3つの懸念
また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。
ロサンゼルス・ドジャースに移籍した佐々木朗希に対し、アメリカのメディアから厳しい見方が浮上している。制球力(ストライクゾーンにボールを投げ込む精度)の向上は認められているものの、それでも「ローテーション(先発投手の順番)の柱として大きな期待はできない」という論調だ。日本球界で”完全試合”まで達成した怪物右腕に、一体何が起きているのか。
制球は改善、それでも拭えない”先発失格”の烙印
佐々木といえば、千葉ロッテ時代に160km/hを超える直球と鋭く落ちるフォークボールで打者をねじ伏せてきたピッチャーだ。その実力は疑いようがない。しかし米メディアが問題視するのは球威そのものではなく、先発投手としての”耐久性”と”安定感”である。
日本にいた頃から、佐々木は登板間隔や球数制限(1試合で投げる球の上限)について球団と慎重に管理されてきた経緯がある。シーズンを通じて中5日や中4日で投げ続けるメジャーリーグのローテーションに、そのまま当てはめることができるのか——そこに疑問符がついているのだ。
確かに制球のデータは向上しているという。四球(ボールを4つ投げてバッターを歩かせてしまうこと)の減少傾向も報告されており、精度という面では成長の跡がある。ただ、1試合を完投に近い形で任せられるほどの”スタミナの実績”がまだ証明されていないというのが、米側の見立てだ。
ドジャースという”豪華すぎる環境”が逆に佐々木を苦しめる?
皮肉な話だが、ドジャースはいまや世界最強クラスの戦力を誇るチームである。大谷翔平、フレディ・フリーマンといった超一流が並ぶ打線、そしてベテランを含む充実した投手陣。この環境は佐々木にとって理想的なはずなのに、逆に「先発ローテの確固たる一角を任せるには物足りない」という評価につながっている側面もある。
ドジャースには他にも有力な先発候補がいる。イニング(回)を安定して食える実績のある投手たちと比べると、佐々木はどうしても”未知数”の部分が大きい。圧倒的なポテンシャル。それは誰もが認める。ただメジャーのチームが先発投手に求めるのは、ポテンシャルだけではないのだ。
とはいえ、焦る必要はないとも思う。メジャーに渡った日本人投手が、最初から完璧に適応できたケースの方が珍しい。田中将大も、前田健太も、最初の数年はさまざまな批評にさらされながら経験を積んでいった。佐々木の場合、年齢的なアドバンテージは明らかだ。
今季の実戦を重ねる中で、彼がどんな答えをマウンドの上で示すか。懐疑的な米メディアの声を黙らせる一投を、ドジャースタジアムのマウンドで見せてくれる日が今から待ち遠しい。
出典: dメニューニュース
