6試合連続ホームランはならず…それでも村上宗隆が証明した「メジャーでも通用する力」
また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。
シカゴ・ホワイトソックスの村上宗隆が、6試合連続本塁打という前人未到の記録に挑んだ一戦。結果はアーチならず。惜しくも記録更新は叶わなかった。しかしそれでも、この若き日本人スラッガーがメジャーリーグという最高舞台で刻んできた足跡は、すでに十分すぎるほど輝かしい。
「トリプル新記録」まであと一歩の5試合連続弾
今回の挑戦が特別だったのは、単に「連続試合本塁打」という記録だけの話ではなかったからだ。もし6試合連続を達成していれば、①日本人選手として最多連続、②メジャーリーグの新人選手として最多連続、③ホワイトソックスの球団史上最多連続、という3つの記録を同時に塗り替える「トリプル新記録」になるはずだった。
それほどの偉業に手が届くところまで来ていたのである。
さらに言えば、この10本という数字は大谷翔平がエンゼルスでメジャーデビューした1年目に記録したホームラン数のちょうど半分に相当するタイミングでもあった。「大谷1年目超え」というロマンも、じわじわと現実味を帯びてきている。
守備でも魅了、GMも最敬礼…もはや新人の話ではない
打撃の話ばかりに目が向きがちだが、村上への評価はそれだけにとどまらない。ホワイトソックスのGM(チームの編成責任者)は「期待を上回っている」と最大級の言葉で称え、その能力を「エリート級」と表現した。守備面でも一塁の守りでファンを魅了するプレーを連発しており、SNS上では「1兆円級の選手だ」という声まで上がっているほど。
好調の背景には、チームとしての積み上げもある。指揮官は試合前に行われる野手ミーティング(打者陣が集まり、相手投手の傾向や配球を研究する会議)を徹底していることが、村上のバッティングに良い影響を与えていると語った。個人の才能だけでなく、組織的なサポートも噛み合っている証拠だ。
かつては「日本のスタイルがメジャーで通じるのか」という懸念の声もあったという。だが村上はプレーでその疑問を一つひとつ黙らせてきた。東スポの報道では、今夏のトレード期限に他球団が村上争奪に動く可能性まで報じられており、その市場価値は日に日に高まっている。将来的には日米両リーグでの三冠王(打率・本塁打・打点の3部門首位)という人類未踏の偉業さえも、夢物語とは言い切れない状況になってきた。
6試合連続本塁打は逃した。でも考えてみてほしい。メジャーデビュー間もない日本人選手が、これほどの記録的ペースでホームランを量産し、守備でも首脳陣やファンの信頼を勝ち取っている。それ自体が、すでに快挙と呼ぶに値する。
次の打席で、村上宗隆のバットが再び唸りを上げる瞬間が楽しみでならない。
出典: nikkansports.com
