佐々木朗希、痛恨の6失点…「仕留めないと」相棒も珍しく苦言、スプリットの乱れに募る不安
ドジャースのエース候補、まさかの崩れ方
また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が、今季ワーストとなる6失点を喫した。5回を投げきれずにマウンドを降りるという、本人にとっても首脳陣にとっても納得しがたい内容。試合後のベンチはどこか重い空気が漂っていたという。
この日の佐々木を苦しめたのは、自らの武器であるはずのスプリット(フォークボールに近い落ちる球種で、空振りを狙う決め球)の制球難だった。「打者が当てやすいところに投げざるを得なかった」と本人も認めているように、勝負球が思うところに決まらず、相手打者に痛打を浴び続けた。さらに不運も重なった。3アウトになるはずの打球がベースに直撃してタイムリーヒット扱いになるという、野球の残酷な一面も見せられた格好だ。
「決めきれなかった」「ちょっと手詰まりだったのかな」——試合後の佐々木自身のコメントには、珍しく迷いと悔しさが滲んでいた。
「メンタルの問題かも」相棒・捕手の辛口コメントが波紋
さらに注目を集めたのが、バッテリーを組む25歳の捕手のコメントだ。普段は表立って批判的なことを口にしないタイプとして知られる彼が、今回は珍しく踏み込んだ言葉を口にした。「地面に叩きつけるくらいの気持ちで投げないと」「あそこは仕留めないといけない場面だった」。さらに不安定なスプリットについては「メンタルの問題かもしれない」とまで言及。これはチームメートからの辛口の檄(はっぱをかけること)とも受け取れるが、裏を返せば、それだけ佐々木に期待しているからこそ出た言葉ともいえるだろう。
元巨人でMLBでもプレー経験のある左腕も「ギラギラ感がない」「精神的にも参っている感じがする」と指摘しており、技術的な問題だけでなく、メンタル面での立て直しが急務だという見方が広がっている。渡米1年目という環境の変化、大きな期待のプレッシャー——そういったものが少なからず影響している可能性は否定できない。
一方で、ドジャースのロバーツ監督は「スコアだけで見れば厳しいが、成長の余地は見えた」「全体として良い仕事をした部分もある」と、あえてポジティブな言葉でフォローした。「合格点だ」という表現まで使ったのは、若い投手を必要以上に追い詰めないための配慮だろう。数字だけでは測れないものを監督は見ていた。
日本のプロ野球で”完全試合”(1人の走者も出さずに9回を投げ切る偉業)を達成した怪物が、今まさに異国の地でもがいている。その姿は痛々しくもあり、同時にどこか人間らしくて目が離せない。次の登板で、あの鋭いスプリットがキャッチャーミットに突き刺さる瞬間を、ファンはただひたすらに待ち続けている。
出典: topics.smt.docomo.ne.jp
