岡本和真、古巣エース・山本由伸から二塁打!ABSチャレンジで見せた冷静な判断力
野球ファンなら見逃せない話題が飛び込んできた。
ドジャースの山本由伸と、ジャイアンツの岡本和真。かつて日本プロ野球(NPB)でしのぎを削り合った二人が、今度はMLBのマウンドと打席で相まみえた。この対戦を心待ちにしていたファンは多いはずで、岡本本人も「すごく楽しみだった」と語っていたほどだ。結果は3打数1安打。数字だけ見ればそう派手ではないかもしれないが、その1本の中身がとにかく濃かった。
約4センチの見極め——ABSチャレンジが試合を動かした
今シーズンのMLBで導入が進む「ABSチャレンジ」をご存じだろうか。これは、球審のストライク・ボール判定に納得できない場合、打者や捕手がコンピューター審判システムによる判定の見直しを要求できる制度だ。いわばビデオ判定のストライクゾーン版と思えばわかりやすい。
七回、先頭打者として打席に入った岡本はあるボールをストライクと判定された。しかし即座にチャレンジを要求。結果はボール判定に覆り、球場は大歓声に包まれた。その差、わずか約4センチ。
これが単なるラッキーではない。「あれで迷ったら三振になる」と岡本が言い切ったように、明確な確信があってのチャレンジだったのだ。ロバーツ監督も「素晴らしい仕事」と称えており、冷静な状況判断がチームに好機をもたらした場面として高く評価されている。
直後の二塁打——古巣エースから勝ち取った一打
チャレンジ成功でカウントを有利にした岡本は、その勢いのまま山本の球を捉えて二塁打を放った。二塁打とは、打者が一気に二塁まで到達できる長打のことで、得点圏(ホームベースまで二塁以内の走者がいる状態)へのチャンスメークとして非常に価値が高い。
かつてNPBで共に活躍した間柄とはいえ、マウンド上の山本由伸は容赦しない。150キロを超えるストレートにキレ味鋭いスプリット(落ちる変化球)を組み合わせ、右打者の内角を厳しく攻めてくる。そんな難敵から、チャレンジという頭脳プレーを絡めて二塁打をもぎ取った岡本の姿は、MLBでの適応力と成長を改めて示すものだった。
七回先頭での出塁というタイミングも見逃せない。試合の流れが動きやすい後半のイニングで、チャンスの起点を作れる選手かどうかは長いシーズンを戦ううえで極めて重要だ。岡本はその役割をしっかりと果たしてみせた。
「楽しみだった」という言葉の裏には、ライバルへのリスペクトと、自分自身を試したいという静かな闘志があったはずだ。メジャーの舞台でも着実に爪痕を残す岡本和真が、次の対戦ではどんな勝負を見せてくれるのか——今から期待しないわけにはいかない。
出典: dメニューニュース
