大谷翔平

佐々木朗希の制球難は”長身の宿命”なのか?藤浪晋太郎がメジャーで見せた生き残り術

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グラウンドの外でも、彼の話題は尽きることがない。

ドジャースに移籍して注目を集める佐々木朗希だが、今季ここまでの投球内容には首をかしげるファンも少なくないだろう。課題として繰り返し指摘されているのが、制球難——つまりボールが狙ったコースに決まらず、四球(バッターを打席に立たせたまま一塁へ進める失策的なプレー)が増えてしまう問題だ。

長身投手が抱える、構造的な”ズレ”

佐々木の身長は

192cm 日本人投手としてもトップクラスの長身

高い位置からボールを投げ下ろせるその体格は、打者にとって大きな脅威になる一方で、制球の安定という面では大きなハードルにもなる。腕が長く、リリース(ボールを指から離す瞬間)ポイントが遠い分、わずかなフォームの乱れが、ボールの着地点に大きく影響してしまうのだ。専門家の間では「長身選手あるある」と半ば笑い話のように語られるが、当事者にとっては深刻な問題である。

ロバーツ監督も黙って見てはいない。佐々木とシーハン投手に対して、より長いイニング(試合の区切りのこと。1試合9イニングある)を担える投手としての成長を明確に求めているという。先発投手として期待されながら、早い回で降板が続く現状は、チームの作戦にも響く。

藤浪晋太郎が示した”適応”という答え

この問題を語るうえで、忘れてはならない先輩がいる。藤浪晋太郎だ。

身長

197cm NPB・MLB通じて屈指の長身右腕として活躍

日本時代から制球難に苦しみ続けた藤浪が、メジャーで生き残るために取り組んだのは、フォームの微調整だけではなかった。投球の「間(ま)」や体重移動のタイミングを根本から見直し、自分の体の特性に合ったリリースポイントを探り続けたとされる。完璧なコントロールを目指すのではなく、”自分の制球範囲でいかに勝負できるか”という発想の転換。それがメジャー定着への糸口になった。

一方で、佐々木をめぐっては厳しい声も出始めている。一部報道では「ブルペン(中継ぎ投手が試合中に待機・準備する場所)転向」を提言する専門メディアも現れているが、佐々木本人は「自分はリリーフ向いていない」と明言しているともいわれる。この発言が”ゴネ得”と批判的に受け取られている側面もあるが、自分の適性を知り、主張すること自体を責めるのはどこか的外れな気もする。

周囲を見渡せば、千賀滉大、今井達也、菊池雄星といった日本人投手たちも、今季ここまで苦しい戦いを強いられている。MLB(米大リーグ)という舞台の高さを、改めて思い知らされるシーズンだ。

佐々木朗希が藤浪の軌跡から何かを掴めるとしたら、それは「正解は一つじゃない」という事実かもしれない。長身という”宿命”を言い訳にするのではなく、武器に変えた投手は歴史上、確かに存在してきた。次の登板で、少しでもその片鱗が見えることを期待したい。

出典: ベースボールチャンネル

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