岡本和真、大リーグ10試合目で初失策…170キロ弾丸打球がトンネルを直撃、それでも監督の信頼は揺るがない
グラウンドの外でも、彼の話題は尽きることがない。
トロント・ブルージェイズの岡本和真が、メジャーリーグ(MLB)デビューから10試合目にして初めての失策(エラー)を記録した。野球における「失策」とは、守備中に本来アウトにできたはずのプレーをミスしてしまうことを指す。今回の岡本の場合は、強烈な打球が予想外のバウンド(地面への跳ね返り)をしたことで、グラブに当たらず股の間を抜けてしまう、いわゆる「トンネル」と呼ばれるミスだった。
時速170キロ超えの打球というのは、日本のプロ野球でもそう頻繁に目にするものではない。バウンドの軌道が少しでもイレギュラー(不規則な跳ね方)になれば、どんな守備の名手でも対応しきれないケースはある。もちろんそれで失策が帳消しになるわけではないが、文脈を知ると「それは難しい……」と思わず唸ってしまう。
打撃では復調の兆し、開幕戦以来のマルチヒット
ただ、守備のミスだけで岡本の今日を語るのはあまりにも惜しい。打撃面では明らかに状態が上向いてきているからだ。この試合で岡本は開幕戦以来となるマルチヒット(1試合に2本以上のヒットを打つこと)を記録。自身の打球速度も168キロを計測しており、日本からやってきたスラッガーのバットに確実に芯が入り始めている。
異国の地で、異国の投手と向き合う。言葉も違えば、ボールの質も環境も違う中で、それでも「打てている」という事実はシンプルに価値がある。開幕からしばらく打撃が沈んでいただけに、このマルチヒットが持つ意味は数字以上に大きいだろう。
監督「これまで安定していた」――信頼は揺らいでいない
気になるのは、チームや首脳陣の反応だ。初失策という事実は当然記録に残るし、特にメジャーという舞台では些細なプレーひとつひとつがメディアに切り取られる。しかし、ブルージェイズの指揮官はこの件について「これまで安定していた」と一言。たった一度のミスで揺らぐような評価ではない、という意思表示にも聞こえる。
10試合という数字は、長いシーズンの中ではほんの序章に過ぎない。162試合制のメジャーリーグにおいて、選手がリズムを掴むまでに数十試合かかることは珍しくない。むしろここまで失策ゼロで来られたこと自体、守備での適応力の高さを示していたとも言える。
折しもブルージェイズは負傷者が続出している状況の中、宿敵ロサンゼルス・ドジャースとの対戦を控えている。チームが苦しい時期だからこそ、岡本のバットと守備への期待は高まるばかり。次の試合でどんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみでしかない。
出典: dメニューニュース
