岡本和真、大谷翔平の前に沈黙…直球攻めに手も足も出ず本拠地ファンため息
グラウンドの外でも、彼の話題は尽きることがない。
ブルージェイズに移籍し、日本のプロ野球(NPB)で積み上げてきた実績をメジャーの舞台でも証明しようとしている岡本和真。しかしこの日、彼の前に立ちはだかったのはリーグ最高峰の投手であり、同じ日本人として何かと比較される存在——ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平だった。
直球系に完全に押し込まれた岡本
結果から言えば、岡本にとっては完敗の一日だった。大谷の投じる速球系のボール——ストレートやカットボールといった直線的な軌道を描く球種——に、岡本のバットはことごとく空を切るか、詰まらされる形になった。「力負け」という表現がこれほど似合う場面もなかなかない。
岡本はNPBで通算200本塁打を超える実績を持つ強打者だ。右打者として低めの変化球に対応する技術は折り紙つきで、それがメジャー挑戦の根拠にもなっていた。だが大谷の直球系はそんな計算を容易に狂わせる。球速だけでなく、ボールの回転数(スピン量)や浮き上がるような軌道が、打者の手元で予想外の変化をもたらすのだ。
本拠地のファンからため息が漏れたのは、数字以上に「あと一本」が出なかった場面が何度もあったからだろう。得点圏(ホームベースまであと少しの塁に走者がいる状況)でも岡本のバットは沈黙し、チームとしても歯がゆい展開を強いられた。
同じ日本人対決が持つ、特別な重さ
日本人ファンにとって、岡本対大谷という構図はどこか複雑な感情をかき立てる。応援したいのはどちらなのか——そんな葛藤を抱えながら画面に向かった人も少なくなかったはずだ。
大谷は今季も投打にわたってリーグを席巻しており、打者としてだけでなく投手としても一流の数字を叩き出している。その大谷と同じフィールドに立つこと自体、岡本のメジャー挑戦が本物であることの証明でもある。
とはいえ、一試合の結果で全てを判断するのは早計というものだ。メジャーリーグに適応するプロセスは、どの日本人選手にとっても一筋縄ではいかなかった。鈴木誠也も、ダルビッシュ有も、今永昇太も——それぞれが壁にぶつかり、それを乗り越えてきた。岡本もその例外ではないだろう。
直球に押し込まれるという課題は明確になった。裏を返せば、修正すべきポイントが見えてきたとも言える。本拠地のファンが漏らしたため息が、次の試合では歓声に変わる瞬間を——岡本のバットがメジャーの直球を捉える瞬間を、じっくりと待ちたい。
出典: dメニューニュース
