佐々木朗希、MLB適応に苦闘中?「球種が読まれやすい」元プロが明かす課題の核心
ドジャースのエース候補に、まさかの「読まれやすい」疑惑
野球ファンなら見逃せない話題が飛び込んできた。
ロサンゼルス・ドジャースに移籍し、日本中から熱い視線を集める佐々木朗希。かつてロッテ時代に完全試合(27人の打者を全員アウトにする、投手として最高の記録)を達成し、「令和の怪物」と称されたその右腕が、メジャーリーグという新天地で思わぬ壁にぶつかっている可能性が指摘されている。ベースボールチャンネルが伝えた元プロ野球選手の解説が、なかなか鋭くて興味深い。
問題視されているのは、球種——つまり、ストレートなのかカーブなのかフォークなのか、どんな球を投げてくるかが相手打者に読まれやすいのではないか、という点だ。「当然、狙われます」という元プロの言葉は重い。NPB(日本のプロ野球)で絶対的な支配力を誇っていた佐々木が、なぜMLBではそのリスクを抱えるのか。
「めちゃくちゃ苦労してる」——その背景にある構造的な問題
日本とアメリカでは、野球の文化そのものが違う。打者のアプローチ、データ分析の精度、コーチングスタッフの偵察能力——あらゆる面でMLBは情報戦が激化している。各球団はシーズンを通じて対戦相手の投手を徹底的に分析し、投球フォームの微妙な「癖(くせ)」から球種を見抜く作業を行っている。
佐々木の武器はなんといっても、えげつない落差のフォークボールと160km/h超のストレート。この二つの組み合わせは日本では圧倒的だった。しかしMLBの打者たちは、リリース(ボールを手放す瞬間)の形や腕の角度からわずかな違いを察知し、次の球を予測する能力が極めて高い。
元プロ選手が「めちゃくちゃ苦労してる」と表現したのも、単なる印象論ではないだろう。フォームや投球パターンに一定のリズムや傾向があれば、データ分析に長けたMLBのスコアリングチームは必ずそこを突いてくる。これは佐々木だけの問題ではなく、海を渡った多くの日本人投手が直面してきた「適応の洗礼」でもある。
ただ、悲観するのはまだ早い。山本由伸も渡米当初はアジャストに時間がかかったし、大谷翔平だってMLB1年目から完璧だったわけではない。佐々木には若さもあるし、何より球の質そのものは本物だ。課題が「球種を読まれやすい」というフォームや投球順序の問題であれば、修正の余地は十分ある。
ドジャースというチームもポイントで、あの組織のコーチングスタッフと分析部門は世界最高峰と言っていい。山本由伸を育てたノウハウもある。佐々木の「読まれやすさ」という課題を、チームがどう一緒に解決していくか——そこに注目が集まっている。次回登板で、どんな修正の兆しを見せてくれるのか。令和の怪物の進化は、まだ始まったばかりだ。
出典: ベースボールチャンネル
