MLB公式が認めた!佐々木朗希の”ハードスライダー”が選ばれた「注目の10新球種」って何がすごいのか
グラウンドの外でも、彼の話題は尽きることがない。
ドジャースの大谷翔平、パドレスの山本由伸と並んで、今オフの日本人メジャーリーガーの話題を席巻してきた佐々木朗希。そのロッキーズへの入団が決まり、いよいよMLBでの登板が現実味を帯びてきた中、今度はこんなニュースが飛び込んできた。MLB公式サイトが発表した「注目の10新球種」に、佐々木の”ハードスライダー”が選出されたのだ。
単なる話題作りではない。世界最高峰の野球リーグが、その公式メディアで「今シーズン注目すべき新しい球種」として名指しで取り上げたわけだから、これはかなりの評価だ。
ハードスライダーとは何か、なぜ注目されるのか
まず「ハードスライダー」について少し説明しておきたい。スライダーとは、投手が投げる変化球の一種で、打者の手元で横方向に鋭く曲がる球のこと。そこに「ハード」という言葉がつくということは、要するに速くて曲がる、という夢みたいな球を意味している。一般的にスライダーは球速を落として変化幅を稼ぐ球種とされているが、佐々木のそれはスピードを維持したまま鋭く変化するとされており、打者にとっては軌道の読みがきわめて難しい。
佐々木といえば、NPB(日本プロ野球)時代から160km/h超のストレートと、落差の大きいフォークボールで三振の山を築いてきた投手だ。ところがMLBでは、分析技術が高度に発達していて、同じ球種でも何百球もデータを蓄積して対策を立ててくる。だからこそ、新しい球種を武器として持てるかどうかは、メジャーで生き残るうえで重要な鍵になる。
そこに登場したのが、このハードスライダーというわけだ。MLB公式サイトが「注目の10球種」を毎年ピックアップするのは、野球ファンに向けた注目選手・注目ポイントの紹介という側面もあるが、それだけに選ばれること自体が「MLB関係者の目に留まっている」という証明でもある。
期待と緊張が交錯するメジャー1年目、武器は揃った
日本のファンからすると、佐々木のMLB挑戦は期待半分・不安半分というのが正直なところだろう。20代前半という若さでの挑戦、しかも慣れない環境。コンディション管理の問題や登板間隔など、日本とは異なるルールや慣行への適応も必要になる。
ただ、こうした球種面での評価が出てきているのは明るい材料だ。160km/h超のストレートを持ちながら、そこにハードスライダーという新たな選択肢が加わるなら、打者にとっては相当な脅威になる。速い球と速い変化球。タイミングが合わない。
ロッキーズは決して強豪チームではないが、だからこそ佐々木には登板機会が多く与えられる可能性がある。若い投手が経験を積むにはむしろ好条件とも言えるかもしれない。勝ち負けより、まずメジャーのマウンドに立ち、あのハードスライダーを実戦で試す機会を積み重ねることが何より大切な1年目になる。
MLB公式に名前を刻んだ”新球種”が、本物かどうか。開幕のマウンドが、今から楽しみでしかない。
出典: Yahoo!ニュース
