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岡本和真、9試合ぶりマルチ安打!初失策の悔しさをバットで払拭――覚醒の予感が漂う一夜

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守備での痛恨、しかしバットが黙っていなかった

また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。

メジャーリーグ(MLB)に挑戦した日本人選手が壁にぶつかるとき、それはたいてい静かにやってくる。数字が落ち、焦りが生まれ、体が固くなる。岡本和真もここ数試合、そんな空気をまとっていた。開幕直後の勢いはどこへやら、打線の中で存在感を示せない日々が続いていたのは事実だ。

ところがこの試合、岡本はいつもと少し違う顔を見せた。三回の守備、メジャーの舞台で初めてとなるエラー(失策=本来アウトにできたはずのプレーをミスして塁に出してしまうこと)を記録してしまった。チームへの申し訳なさ、そして慣れない環境への焦り——そんな感情がグラウンドに漏れ出しそうな瞬間だった。

だが、そこで折れなかったのが岡本和真という選手の真骨頂だろう。守備の失敗を引きずることなく、打席に入るたびに前を向き続けた。結果として、複数の安打を放つ「マルチヒット」(1試合に2本以上のヒットを打つこと)を達成。守備での痛手をバットで取り返した。その姿は、どこか清々しささえあった。

9試合ぶり のマルチヒット達成(開幕戦以来)

打撃不振の出口が、ようやく見え始めた

今季の岡本はここまで、なかなか調子が上がっていなかった。日本のプロ野球・読売ジャイアンツ時代に4度の本塁打王を獲得した強打者が、メジャーの速球や多彩な変化球に苦しむ場面も少なくなかった。「適応期間」とはわかっていても、ファンとしては歯がゆい日々だったに違いない。

それだけに、この日のマルチヒットは単なる数字以上の意味を持つ。打てない時期に失策まで重なれば、精神的なダメージは決して小さくない。それでも結果を出せたこと——これが自信につながっていくはずだ。

開幕戦以来 となる複数安打で打撃復調の兆しを見せる

メジャーの投手は球の質が違う。日本では空振りを取られなかったような球で詰まらされ、逆に甘い球に見えても微妙なコースに決まってくる。岡本がそのレベルに体と目を合わせていく作業は、まだ途上にある。でも、こういう試合を一つ積み重ねるたびに、確実に何かが変わっていく。

失策で傷ついた夜に、バットで取り返す。それができる選手が、長いシーズンを生き残っていく。162試合という途方もない長丁場のMLBで、岡本和真がどんな物語を紡いでいくのか。次の打席が、今から楽しみでならない。

出典: サンスポ

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大谷翔平をはじめ、メジャーリーグで活躍する日本人選手を毎日追いかけています。野球を知らない方でも楽しめるよう、データと物語でMLBの魅力をお届け。試合結果・成績・ニュースを毎日更新中!
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