村上宗隆、ジャッジ超えの衝撃記録!ホワイトソックスGMも脱帽した”村神様”の本物
「0-0-11」という前人未到の数字が意味するもの
また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。
シカゴ・ホワイトソックスの村上宗隆が、MLB(メジャーリーグベースボール)において誰も到達したことのなかった領域へと踏み込んだ。11号本塁打を放った際に記録された「0-0-11」という数字、これは「安打0本、四球0個で本塁打だけ11本」という、野球の常識を根底から揺さぶるような記録だ。安打とはヒットのこと、四球とは相手投手から4球ボールを選んで出塁する形のこと。それらをゼロに抑えながら、柵越えの一発だけで11本という数字を積み上げた選手は、MLB史上誰一人いなかった。アーロン・ジャッジという、現代メジャーを代表するニューヨーク・ヤンキースの主砲すら塗り替えた記録である。
もちろん批判的な声もある。一部の米メディアは「空振りが多すぎる」「打率2割を下回っており、長続きしない」と辛辣なコメントを出していた。確かに、打率(全打数に占めるヒットの割合)だけを切り取れば、決して褒められた数字ではない。ただ、ESPNというアメリカの大手スポーツメディアは「打率2割未満でも50本塁打の可能性がある」と分析しており、その比較対象として名前を挙げたのがカイル・シュワバー。長打力に特化した打者として知られるシュワバー型と評価されたわけで、これはむしろ”怪物”としての証明だとも言える。
GMの言葉と、今永が語った”普通”という評価
ホワイトソックスのゼネラルマネージャー(球団の編成責任者。どの選手を獲得するか最終的な判断を下す立場)は、村上の活躍について「非常に感銘を受けている。間違いなく我々は幸運だと感じる」とコメントした。さらに人間性についても「トップクラスの努力をする選手だ」と高く評価しており、チームが彼をどれほど信頼しているかが伝わってくる言葉だった。
一時は成績が低迷し、OPS(出塁率と長打率を足した打者の総合評価指標)が「.715」まで落ち込んでいた時期もあった。それでも腐らず、今では堂々のメジャー全体3位。NPB(日本のプロ野球)時代にしのぎを削り合ったシカゴ・カブスの今永昇太は、この活躍について「実力からしたら普通」と一言で片づけた。長年ともに戦い続けた相棒だからこそ出てくる、信頼と確信に満ちた言葉だ。
開幕前の低評価など、どこ吹く風。元巨人のマイコラスから放った11号同点ソロは、68.5本塁打ペースに相当するという計算もある。これがシーズン終盤まで続けば、日本人初のMLB本塁打王という夢も、現実味を帯びてくる。
“村神様”という称号は日本だけのものではなくなりつつある。次の一振りが、また新しいページを開くかもしれない。
出典: nikkansports.com
