大谷翔平「引っ張りすぎ」問題の真相―ロバーツ監督が語った”理想の大谷”とは
ロバーツ監督が見抜いた、大谷の打撃の”ズレ”
また一つ、歴史に刻まれる瞬間が訪れたかもしれない。
ドジャースの大谷翔平が、チームとして球団2位タイとなる53試合連続出塁を記録していたことが話題となったが、その記録がついにストップした。喜ぶべき数字が積み上がる一方で、チームの得点力不足という影が、静かにドジャースを覆い始めている。
ロバーツ監督がズバリ指摘したのが、大谷の「引っ張りすぎ」という打撃傾向だ。「引っ張る」とは、右打者なら左方向、左打者なら右方向へ強引に打ちにいくことを指す。大谷は左打者なので、一塁側への打球が増えている状態、ということになる。本来の大谷が持つ圧倒的な打撃力を引き出すには、センター(中堅)方向を意識した、バランスの取れたスイングが欠かせない。
ロバーツ監督はこう語ったとされる。「センターを意識して打てれば、彼は誰より優れた打者だ」と。これは批判ではなく、大谷への絶大な信頼の裏返しでもある。それだけのポテンシャルを持ちながら、今は本来の姿を出し切れていない――監督自身がそのもどかしさを抱えているのだ。
大谷本人も現状を冷静に受け止めている。「今ひとつ」「感じよく立てていれば…」という言葉からは、自分の状態を客観視できているプロの姿が見える。さらに「例年の春先、それぐらいの感じ」とも語っており、シーズン序盤の調整段階にある、という認識を持っているようだ。焦りよりも、じっくりと状態を上げていこうという冷静さが伝わってくる。
2番タッカーも沈黙―チーム全体の得点力に黄信号
問題は大谷一人にとどまらない。打線の2番を任されているカイル・タッカーも、この時期は低調なパフォーマンスが続いている。2番打者というのは、1番が出塁した走者を進める役割と、自らも得点圏(ホームベースに近い塁)に出て後続につなぐ役割を担う、いわばチームの潤滑油的な存在だ。
その要である2人が同時期に本調子でないとなれば、得点力が落ちるのは必然とも言える。強力打線を誇るはずのドジャースが、ここ最近の試合で思うように点を取れていない背景には、こうした複合的な要因がある。
ただ、悲観するのはまだ早い。大谷自身が「春先のいつもの感覚」と語っているように、シーズンは長い。昨年の大谷を振り返っても、序盤の波を乗り越えた先に、歴史的な数字が待っていた。ロバーツ監督が語る”センター意識の大谷”が戻ってきたとき、ドジャース打線は再び本来の凄みを取り戻すはずだ。次の一打が、その流れを変えるきっかけになるかもしれない。
出典: サンスポ
