佐々木朗希、今季初QS達成も報われず――ドジャースまさかの4連敗
投手は仕事をした。問題は、打線だった。
数字が、言葉よりも雄弁に物語っている。
佐々木朗希がマウンドに立ち、今季初めてのQS(クオリティスタート=先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以下に抑えた場合に記録される、先発として「合格点」を示す指標)を達成した。本来であれば、チームに勝利をもたらすだけの十分な仕事をこなしたはずだ。なのに、試合結果はドジャースの敗戦。しかも、これで4連敗である。
ドジャースといえば、大谷翔平を擁するMLB屈指の強豪。資金力も選手層も、リーグでもトップクラスの球団だ。そのチームがまさかの4連敗。スタジアムのファンも、テレビの前のファンも、首をかしげるような展開が続いている。
佐々木本人は、やれることをやった。丁寧なコーナーワーク、三振を奪える速球と落差の鋭いスプリット。今季ここまで結果に苦しんでいた中で、ようやくつかんだ手応えのある登板だったに違いない。QSという数字は、投手としての責任を果たした証拠だ。
打線の沈黙が、すべてを台無しにした。
野球は投手だけでは勝てない。どれだけ点を与えなくても、自チームが得点できなければ勝負にならない。この日のドジャース打線は、まさにそれだった。相手投手の前に沈黙し、佐々木の好投を援護することができなかった。
大谷翔平がいて、フレディ・フリーマンがいて、あれだけ豪華な打者が並ぶ打線が、得点を奪えない。野球のおもしろさであり、残酷さでもある。どんなスター選手でも、毎試合打てるわけではないし、チームとして噛み合わない日というのは必ず訪れる。ただ、それが4日続いているとなると、話は別だ。何かが狂っている、と感じても不思議じゃない。
佐々木の立場から考えると、やるせなさしかないだろう。シーズン序盤から安定感を欠き、チームの勝利に貢献できない日々が続いていた。ようやくQSという形で「先発として機能した」と証明できた登板が、勝ち星にも結びつかない。こういう経験が積み重なると、投手のメンタルにも影響する。でも、こうした試練をどう乗り越えるかが、メジャーで生きていく上での本当の勝負なのかもしれない。
それでも、悲観するだけでは終わらせたくない。佐々木がQSをマークしたという事実は、今後への布石になる。体が慣れてきた、感覚を取り戻しつつある、そういう段階に差し掛かっているとも読める。打線だって、このまま沈黙が続くとは考えにくい。大谷をはじめとした強打者たちが、必ずバットで答えを出す。
次の登板で佐々木が再びQSを達成したとき、今度こそ打線が爆発する――そんな試合を、ファンは待っている。
出典: MLB.com
